メンテナンス・予防 MAINTENANCE

メンテナンス・予防

MAINTENANCE
(PREVENTION PROGRAM)
メンテナンス
(予防プログラム)

メンテナンス(予防プログラム)

いままで、同じ歯科治療を繰り返し受けた経験はありませんか?そのたびに歯科医院に通い、虫歯であれば歯を削ったり、詰め物や被せ物を入れたり、または歯周病で歯垢を除去したり、口腔衛生指導を受けたりしたのではないでしょうか。では、なぜそうなってしまうのでしょうか?

いままでの歯科治療では、虫歯であれば歯の一部や歯そのものが失われることにより生じた“機能の不備”を補うため、金属などで人工の歯をつくっていました。歯周病であれば、そのときだけお口の中の細菌や歯石を除去していました。しかしこれらは、原因の除去や再発の予防をしているわけではありません。

虫歯も歯周病も細菌の感染によって起こる感染症であり、原因は生きている細菌なのです。細菌は私たちの口の中で生活し、生きていくため、体に対してさまざまな代謝物を出したり、炎症反応を起こさせたりします。そして、これらが虫歯や歯周病を引き起こすことになります。細菌は外から口の中に入って住みつき、その後猛烈なスピードで増えていきます。そのままにしていれば半日で約3倍にも増えます。病気を再発させないためには、この細菌を取り除く必要があります。つまり、治療を受けた後もこの原因除去を続けていかなければ、再び虫歯や歯周病になってしまうということになります。

このように、病気の原因となるお口の中の細菌を取り除くため、または取り除けているかを調べるために定期的に行なう処置が『メンテナンス治療』です。メンテナンス治療は虫歯や歯周病の治療が終わった後に行なわれる治療です。それは早期発見・早期治療のためというよりも、お口の中の健康維持のために定期的に行なわれる治療ということになります。もちろん、これにより虫歯や歯周病を予防することができます。

現在は「虫歯で歯が痛い」「歯がなくて食べられない」などの理由で歯科医院に行くのではなく、お口が健康であるという前提のもと、その健康を維持するためのメンテナンス治療を受けるために歯科医院に行く時代です。アメリカでは、ニューヨーカーの約80%が、メンテナンスのために定期的に歯科医院に通っているといわれています。

当院でのメンテナンスシステム

当院ではメンテナンスを行なう前に以下の中から適切な検査・処置を行ないます。その上でそれぞれにあった方法や期間を設定してメンテナンス治療を行なっていきます。

  • 歯周病の診査
  • 口腔衛生状態
  • レントゲン写真
  • 口腔内写真
  • 歯周病に関する細菌の検査
  • 虫歯リスク判定検査

... など

PMTC

PMTC
PMTC

『PMTC』は、歯科医師や歯科衛生士が専用機器を使って行なう歯面清掃のことです。歯に研磨ペーストをつけ、機械を使って汚れを落としながら磨き上げるので、歯の表面はもちろん、歯と歯の間や歯と歯肉の間などもきれいになります。

自分で行なう歯磨きはもちろん大切ですが、口の健康を守るためには、それと並行して歯科医院でPMTCを受けると、より効果的です。それはなぜでしょうか。

毎日きちんと歯を磨いていても、歯垢を100%落とすのは難しいことです。丁寧に磨いてきれいに仕上げられる方でも、歯ブラシで60%、デンタルフロスを使って80~85%程度しか歯垢を落とすことができないといわれています。歯並びや磨き方の癖により、磨き残しは同じ部分に起こるので、そこから虫歯や歯周病を発症してしまいます。

歯周病の場合、歯周ポケット(歯と歯肉の間の溝)が4mm以上の深さになると、歯ブラシや歯間ブラシでは奥の細菌や歯垢落とすことができないので、そのままにしていると歯周ポケットがさらに深くなり、歯を支えきれなくなって抜け落ちてしまいます。歯垢は、そのままにしていると歯石という塊になり、歯磨きでは落とせなくなってしまうので、歯垢のうちにきちんと落とすことが大切です。

つまり、PMTCを受けることで、自分で行なう歯磨きでは落としきれない細かい部分の汚れをきれいに落とすことができ、虫歯や歯周病の予防効果が高まって、口の健康維持につながるのです。お口の健康状態によってPMTCの頻度は異なりますが、3~6ヵ月に1回は受けるようにしましょう。

定期検診のすすめ

定期検診のすすめ
定期検診のすすめ

定期健診(メンテナンス)とは歯周病や虫歯を再発させず、健康な状態を維持していくために必要な治療です。

歯周病は細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患であり、虫歯は細菌による感染性疾患です。歯と歯肉の境目(歯肉溝)や歯の表面の溝などの清掃が行き届かない場所を放置していると、そこに多くの細菌が停滞(歯垢の蓄積)し、歯周病や虫歯が再発してしまいます。したがって、この細菌の停滞(歯垢の蓄積)を除去し続けることが歯周病や虫歯の再発を予防することになり、お口の健康を維持することにつながるわけです。

細菌の集団である歯垢(プラーク)は、毎日の適切なブラッシングでほとんど除去することができますが、深い歯周ポケットの中や歯と歯の間や奥歯の磨きにくい場所にいる細菌はブラッシングではなかなか除去できません。これらは歯科医院で専門的な処置を行なうことによって除去することができます。

また、お口の中の細菌は糖尿病や動脈硬化、腎臓病にも影響をあたえます。そして、それらの病気の影響がお口の中にも現れるので、病気の早期発見にもつながります。そのため、治療が終了した後は、1~6ヵ月ごとの定期検診の受診をおすすめします。

ブラッシング指導

ブラッシング指導
ブラッシング指導

当院では、患者さまが正しい歯磨きをしていつまでもお口の健康を保てるよう、『ブラッシング指導』を行なっています。

お口の病気を予防するための基本は、歯磨きです。しかし、毎日磨いていても、磨きにくい歯並びだったり磨き方に癖があったりすると同じ部分に磨き残しができやすくなり、それが虫歯や歯周病の原因となってしまいます。患者さまのいつもの磨き方を拝見して、歯ブラシの持ち方、手の動かし方、力加減などをチェックし、細かい部分まできちんと毛先が届くような磨き方をご指導させていただきます。

また、歯磨きの最大の目的“歯垢を落とす”ことを徹底できるよう、その方に合ったヘッド(歯ブラシの植毛部分)の大きさや毛の硬さの歯ブラシ選べるよう、アドバイスさせていただいています。「自分に合う歯ブラシがわからない」という方はぜひご相談ください。

LIFESTYLE
HABIT
生活習慣の見直し

生活習慣の見直し
生活習慣の見直し

「虫歯になったことがない」という方はほとんどいないといっていいほど、虫歯は私たちにとって身近なお口の病気です。虫歯は、口の中にいる細菌が砂糖を栄養源として酸を出し、歯を溶かすことで発症しますが、この仕組みを理解し、予防に役立つ生活習慣を取り入れることが大切です。

もちろん毎日正しく歯を磨くことが前提ですが、以下のように生活習慣を見直すことでさらに予防効果が高まります。

  • 食事の時間と回数を決める 食事の時間と回数を
    決める

    虫歯を予防するためには、お口の中を中性に保つ必要がありますが、食べるたびにお口の中は酸性に傾いてしまいます。しかし、しばらくすると唾液の働きによって酸性が中和され、中性へと戻ります。つまり、酸性から中性へと戻る時間が必要になるのです。時間を決めずに何回も食べてしまうと、口の中が酸性になっている時間が長く、中性になる時間がなくなり、虫歯を発症しやすくなってしまいます。そのため、ひっきりなしに食べるようなダラダラ食べをせず、きちんと時間と回数を決めて食べることが大切なのです。

  • よく噛んで食べる よく噛んで食べる

    お口の中が乾くと、細菌が繁殖しやすくなります。お口の中の乾燥を防ぐには、唾液が十分に分泌されている必要があります。そのためには、よく噛んで食べて、唾液の分泌を促すことが大切です。

  • 寝る前に丁寧に歯を磨く 寝る前に丁寧に歯を磨く

    寝ている間は唾液の分泌量が減るため、虫歯を発症しやすくなります。食後の歯磨きはもちろん、寝る前はとくに丁寧に歯を磨きましょう。

クリーニング・PMTCにともなう一般的なリスク・副作用

  • ・内容によっては保険適用となることもありますが、歯の病気の治療ではないため、基本的には自費(保険適用外)となり、保険診療よりも高額になります。詳細は歯科医師にご確認ください。
  • ・歯科医院でのクリーニング・PMTCだけでは、虫歯・歯周病の予防はできません。日ごろから歯磨きなどのケアに努めることで、予防効果を上げられます。
  • ・歯肉の腫れや歯肉炎のある方は、器具が当たることにより痛みや出血をともなうことがあります。
  • ・歯と歯肉の境目への歯石の付着が多い方は、歯石除去後、歯肉から出血が見られることがあります。多くの場合、クリーニング後しばらくすると出血は治まり、1~2日で歯肉は治癒します。
  • ・着色汚れや歯垢・歯石はクリーニング・PMTCで除去できますが、効果は永続的ではありません。いずれも再付着するものなので、定期的に受診して処置を受けることが大切です。

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