一般診療 GENERAL

一般診療

WHAT IS TOOTH DECAY 虫歯とは

虫歯とは

虫歯とは、口腔内に生息している細菌が飲食物に含まれる糖質を餌にして酸を発生させ、この酸が歯の表面のエナメル質を溶かすことによって穴が開いていくことを言います。この過程を『脱灰(だっかい)』と言います。
しかし、唾液に含まれるカルシウムやミネラルには初期の脱灰を修復する機能が備わっています。これを『再石灰化』とよびます。つまり食事をするたびに脱灰と再石灰化が日常的に行なわれているのです。そして、脱灰が大きくなると再石灰化も追いつかず、虫歯が一度進行してしまうと自分の力で治すことは難しくなります。日常のハミガキをする習慣や健康的な食生活が一番の虫歯予防といえるでしょう。

虫歯治療

虫歯治療
虫歯治療

当院では虫歯の検査を行なう際に、光学式う蝕検出装置『ダイアグノデント』を使っています。
ダイアグノデントは、レーザー光により歯質の変化を測定することで虫歯の診断をします。従来から行なわれていた触診(器具で虫歯を触ることで行なわれる診断)では、初期虫歯の表面の歯質を破壊してしまい再石灰化(再びミネラルが歯に再沈着すること)を阻害する可能性がありますが、ダイアグノデントはレーザー光を用いて歯質の変化を調べるため歯質に障害を与えることがありません。

さらに視診やX線などでは見落とされていたわずかな歯質変化も発見できるため、より正確な診断が行なえます。
虫歯が見つかったならばすぐに治療するのではなく、その虫歯の進行度合いを診断することで適切なときに治療を行なうことができるのです。
また、診断としてだけではなく、治療中の達成度の確認や予防としても経時的な虫歯の進行度を観察し、それをもとに口腔清掃状態を検討することができます。「みつけてすぐ削る治療」から「進行状況に合わせて適切な管理をする治療」を実践しています。

虫歯検出率

PROGRESS 虫歯の進行

虫歯の進行過程は虫歯を指す『カリエス』の頭文字『C』を用いて表されます。段階によってCO~C4と表記されます。各段階によって治療内容も変わります。

  • CO

    CO

    正しい歯磨きや、フッ素塗布などにより進行を防げるので、特に歯を削るような治療は行ないません。

  • C1

    C1

    麻酔を使わずに虫歯を削り、そこにレジン(プラスチック)を詰めます。レジンは光に反応してすぐに固まるので、治療は1回で済みます。

  • C2

    C2

    虫歯を削りますが、削る部分が小さければインレー(詰め物)で補います。削る部分が大きかったり、1本の歯に複数の虫歯ができたりしていれば、クラウン(被せ物)で補います。インレーよりもクラウンにするほうが治療期間が長くなります。

  • C3

    C3

    根管(神経の入っている管)の中の神経を取り除き、除菌・清掃して薬剤を詰め、クラウンで補う根管治療が必要になります。

  • C4

    C4

    歯を残すのが難しいので、入れ歯、ブリッジ、インプラントなどで補う治療が必要になります。

根管治療

根管治療

根管治療

虫歯が歯髄にまで浸食し(C3以上)神経にまで菌が達してしまうと、頬やリンパが腫れて日常の食事のときだけでなく、何もしていなくても痛みが常にある状態となります。痛みを常にともなうため、生活に支障が出ることも考えられます。
菌によって神経が侵されてしまった場合は、神経と神経の通る根管を洗浄・殺菌する必要があります。その際、菌の浸食具合によっては消毒に時間がかかります。洗浄・殺菌が終了したら最後に殺菌剤を詰めて密封します。根管治療したとしても、一度傷ついた歯や神経は再感染しやすい傾向があるので、定期的なメンテナンスや歯磨きなどの自己管理が重要となってきます。

PREVENTION

虫歯予防について
虫歯予防について

虫歯予防の基本は、毎日正しく歯を磨くことですが、それ以外にも、日常生活のちょっとした心がけで、虫歯を予防することができます。それがどのようなことかをご説明する前に、まずは虫歯になる3つの要素をご紹介します。

  • 歯質 歯質

    歯の酸に対する抵抗力は一人ひとり異なっているので、虫歯になりやすい方となりにくい方がいます。生まれつきの性質なので、残念ながら変えることはできません。

  • 砂糖 砂糖

    お口の細菌は、食べかすに含まれる砂糖を栄養源として増え、歯垢というひとつの塊になります。この歯垢を温床として細菌が酸をつくり、歯を溶かしていきます。

  • 細菌 細菌

    上記で挙げた要素に時間の経過が加わることで、虫歯になるのです。虫歯の原因となるストレプトコッカス・ミュータンスは、私たちの口の中に必ずと言っていいほどいる細菌ですが、数を減らすことはできます。歯質が強くても、砂糖がいつまでも口の中にある場合、細菌は酸をつくり続けるので、歯は溶け続けます。細菌は人間が寝ているときに一番活発に動きますが、歯を磨かずに寝たり、寝る前の歯磨きが不十分だったりすると、虫歯になる確率が非常に高くなります。

    CHECK

    虫歯予防のためには、日常生活の中で以下のことを心がけることが大切です。

    • 食事やおやつの時間と回数を決めて、ダラダラと時間をかけずに食べる
    • おやつには砂糖の代わりにパラチノースやアスパルテームなどの甘味料を使ったものを選ぶ
    • 早食いをせず、よく噛んで食べる
    • 毎食後、歯垢を落とすことを意識して歯を磨く
    • 寝る前には特に丁寧に歯を磨き、食べかすや歯垢を落とす
    • 唾液がいつも口の中を循環するように、口を閉じて乾かないようにする
    • カルシウムやリン酸不足にならないよう、食事や運動の内容に気を配る

ダイアグノデントの使用および同機器を用いた治療にともなう一般的なリスク・副作用

  • ・『ダイアグノデント』は薬機法(医薬品医療機器等法)において承認された医療機器であり、光学的性質を利用して、むし歯を検出する機器となります。
  • ・測定値は目安であり、むし歯の有無を正確に決定づける数値ではありません。治療方針を決定する場合、この数値が唯一の根拠となるわけではないので、ほかの診断方法と併用することがあります。
  • ・ペースメーカーや除細動器を使われている患者さまには適用できないことがあります。

根管治療にともなう一般的なリスク・副作用

  • ・治療内容によっては保険診療となりますが、機能性を重視する場合は自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • ・根管治療を行なうと、歯の構造が筒状になるため、歯が破折しやすくなります。
  • ・再度根管治療を行なうとさらに根管壁が薄くなり、より歯が破折しやすくなりますが、コア(土台)と被せ物を接着力に優れたセメントで接着し、歯・コア・被せ物を一体化させることで、破折のリスクを抑えられます。
  • ・再度根管治療を行なっても、予後が悪くなってしまうことがあります。このような場合は、外科的な治療で対応することがあります。

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